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多様性

最近は市内でも、定住されている外国人の方をお見かけする事が増えてきたように思います。スーパーで働いている方、建設現場で働いている方、介護施設で働いている方、その他大勢の方がおられます。この皆さんがいらっしゃらなければ、私たちの社会生活は成り立たないのだなと感じます

ところで日本では高齢化が進行しており、2022年の統計では総人口の3割が65歳以上の高齢の方でした。また外国人の高齢者も増えていて、その数は2024年6月末現在で約23万人とのことです(在留外国人の総数は約377万人)。65歳以上の在留外国人の方の出身地の内訳は、アジアの国々で全体の7割になりオールドカマーと呼ばれます。また1980~90年代に東南アジアや南米などから来日された方々はニューカマーと呼ばれ、日本人と結婚して定住されたり長期間過酷な労働に従事された方が多いそうです。

外国人のご高齢の方でも、日本に住所があり在留期間が3か月以上で、介護保険料を納めていれば介護保険サービスを受けることができます。しかし実際にはいろいろな課題があるそうです。一番は言葉や文字の問題で、介護施設の職員や他の利用者様とコミュニケーションを取りづらい事があるようです。また経済的な問題もあります。1982年まで外国人の方は国民年金に加入できなかったので、年金の加入資格期間の25年を満たせずに年金をもらえない方もおられるそうです。

日本は少子高齢化が進んでいるので、今後も外国の方が増えてくるのは避けられないと感じます。しかし外国の方が安心して老後まで過ごせる環境が整わなければ、その皆さんは日本ではなく違う国を選んでしまうかもしれません。同じ日本人でも世代や文化のギャップで悩む事が多いのに、異文化の外国の方を社会全体で受け入れるのには時間がかかると思いますが、避けて通れない進化の道なのかもしれません。

以前に小学校で福祉講座をした事がありますが、今の小学校にはハーフのお子さんも多く、日本人のお子さんとお互いに違和感なく交流しているのを見て感心しました。この子たちが大人になる頃には、誰もが暮らしやすい社会に一歩近づいているのかもしれませんね。

2025.5.31  おか

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