人を知るためには…。
その人に興味をもつこと、その人の歴史、暮らしに興味をもつこと。
ケアマネジャーとして私が意識して行っていることです。
なぜ意識するか?苦手だったからです。
ケアマネジャーになる前の事です。介護職員としても、人としてもとても未熟過ぎた私はこれがとても苦手でした。正直、あまり人に興味をもつことがなかったのかもしれません。介護を仕事とする者としては致命的です。
なので、今は意識して人を知るようにしています。まだまだ、まだまだ勉強中であります。
しかし、ただ単に知ろうとしたり、興味を持とうと意気込んでも上手くいきません。
今はその方の今までの人生に関する情報を少しずつ聞き取りしながら、私なりに勝手に物語のようにして記憶し、その人に興味を持つようにしています。
その結果、その人らしいケアプランを作成出来ればいいのかな~、と思っています。
少し話は変わりますが、ご利用者様やそのご家族からお話を伺う中で「えー!」と声を出してしまった情報もありましたね~。
その中で今回は二つ紹介させていただきます。
①松の木
普段は無口なご利用者様のご自宅にて。
私:「お庭の松の木立派ですね~。」
ご利用者様:「あ、あれね。もともと盆栽ですよ。根が鉢を割っちゃってね。大きくなったの。だから庭に移したの。40年前。育てるの上手いの俺(笑)。」
私「えー!」
②昔の写真
府中市制施行五十五周年記念写真集【あの日の府中】の中の1枚の白黒写真。
昭和37年の府中駅南口商店街の風景。
商店街で買い物して歩く女性。
そして、その女性と手を繋いで歩くお子さん。
ご利用者様のご長男:「これ私と母です。たまたま写ってたみたいです。」
私:「えー!」
ちなみにケアマネジャーになって「えー!」体験は沢山あります。
内容は明るいもの、そうとは言えないもの様々。
また来週からも沢山の「えー!」体験が待っているのでしょう。
その人の人生、その人の歴史を知り、その人らしい自立した生活を送ることが出来るよう、今後も微力ながらご支援させて頂きたいと思っております。
季節を感じる写真を1枚どーぞ。
2021.5.29 たけむら