天気の良い4月のある日。府中の森公園へお散歩に出かけました。
新緑の中、ソプラノリコーダーののどかな音楽が.....。
どこどこ?なになに?
子供たちや、ベビーカーを押したパパママたちが、ぐるりと取り囲み、不審げに眺めているのは「人間ジュークボックス」。
ちょうど洋服売り場にあるフィッティングルーム(試着室)ぐらいの大きさで、カーテンの上から風車やパペット(人形)が行ったり来たりしています。
段ボール製の箱にはコイン投入口。どうやら300円で1曲、リクエストに応えてくれるらしい。
かつて子供たちのリクエストに応え、ソプラノリコーダーを演奏しまくってきた私には、見過ごすことのできない状況です。
さっそく300円を投入、すると幕があがり、愛嬌のあるおじさんが高らかなファンファーレと共に現れました。
ジュークボックスのボディには手書きの曲目リストがあり、私は嵐の HAPINESS をリクエスト。
演奏はリコーダーではなく、トランペットで、しかもタンバリン演奏付き!しかも一人で!
演奏が終わると、「ありがとねーっ」と挨拶しつつ箱が閉まり、おじさんは消えていきました。
再び流れるソプラノリコーダー。録音ではありません、即興演奏です。
よく見ると、曲目リストは本体3面に貼ってあり、64曲×3=192曲。
レパートリーは童謡・唱歌・歌謡曲・Jポップ・洋楽・CM曲まで。
私はさらに硬貨を投入、500円玉を入れると四角い箱が開き、お釣りが出てきました。
「笑点のテーマ」をリクエスト。「短いけどいいの?」とのお言葉、いいんですいいんです、とにかく景気よい気分になりたいので。
遠巻きに見ていた子供が、親に小銭をねだって、恐る恐るリクエスト。どうやら「おしり探偵」が流行っているようです。
最後にもう300円、難易度高めの「あまちゃんのテーマ」を挑戦的にリクエストし、難なくアレンジして一人でやりきる姿に感銘。
あんな狭い場所で、誰も声かけてこない時間もあって、呼吸苦しくないんだろうか?
帰宅してさっそくパソコンで検索してみると、ありました、タカパーチさん。
大道芸人でもあり、演奏家でもあり、稲城にお住まいらしく…。
地域のお祭りや施設の催しでもオファーができるみたいです。
jazz in Fuchu に来てくれないかなあ。
2022.5.7 こしごえ