最近、いろいろな取り組みを試みているデイサービスが多い気がします。
先日、とあるデイサービスの職員さんに「最近すごいですね。いろいろとされていて」と何気なく言うと、「(コロナ禍で)利用を控えていた利用者さんが、本当にどんどん弱ってきてしまってお風呂にも入れない状態が続いていると思うと、もうかわいそうで…。お風呂だけでも入ってもらいたい。何とかしたくてどうしたら来ていただけるかみんなで話し合ったんです。」と返答がありました。その他にも、働いているご家族様がこんなことで困っているとの話を聞いて、デイサービスでできることを真剣に考え○○のサービスを始めました。といったことも。
わたしが本当に何気なく聞いた一言に、返してくれたお話は、熱を帯びており真剣に1人のご利用者様、ご家族様に向き合っているご様子がうかがえました。
1人と向き合うことで全体のニーズが浮かび上がる、現場の感覚ってすごいです。ケアマネジャーに「どんなサービスが必要とされていますか」との趣旨のアンケートをお願いされることがありますが、実際に日常的にご利用者様に繋がっている方の方が、実態をよく把握されているのではないかと思います。
毎日、書類やスケジュールと格闘する日々ですが、わたしも、誰かの役に立ちたいと思っていたな…と初心を思い出したひとときで、嬉しい気持ちになりました。
介護職の皆様が、初心を忘れず、現場の感覚を大事に仕事に取り組める世の中であってほしいです。
梅雨の季節になりますが、晴れ晴れとした気持ちですごせますように。
2021.6.5 おばら