社会人1年生の三女が、大学4年間を過ごした北海道へ戻ることになり、引っ越し手伝いとヤジウマ気分で同行してきました。
今回の引っ越し先は札幌市白石区というところ。白石区は明治初期に仙台藩の白石城の家臣たちが、戊辰戦争に敗れて移住し、開拓の功績が認められて郷里の地名から名付けられたそうです。府中市にひばぴーやふちゅこまがいるように、白石区にはしろっぴーとくろっぴーがいて、町を盛り上げているようです。
北海道への引っ越し、鍵受け渡し時に恒例なのが「水抜きの説明」。寒さで水道管内の水が凍ると破裂してしまい、物件への損害大、ということでメーターボックスを開けての丁寧な実演説明があります。娘は在住経験者のため、余裕の表情でした。
白石区、北広島市、新十津川町のように開拓者の出身地にちなんだ地名もありますが、先住民族であるアイヌの呼称にちなんだ地名が圧倒的に多く(8割)、そして語源が諸説あり、なのです。
超メジャーな「札幌」でさえ「サリ ポロ ペッ(広いあし原の大きな川)」と「サッ ポロ ペッ(乾いた大きな川)」の2説があるとか。娘の住まい近くを流れる「月寒川」は河川標識に「チ キサプ(火を熾すところ)」から由来」と書かれていました。では珍しい地名の「発寒ハッサム」と意味が似ているかと調べると、これまた異なるアイヌ語が現れ…。野幌(のっぽろ)厚沢部(あっさぶ)納沙布(のさっぷ)琴似(ことに)…。聞き慣れた室蘭、富良野も実はアイヌ語由来だと知りました。
娘には「お母さんも北海道で暮らさない?」と勧誘されました。花粉症が発症せず、満員電車がない最高の土地だそうです。
2024.9.28 こしごえ