先日の朝、府中ピンクパンサーズ(女子中学軟式野球チーム)の選手2名とすれ違いました。
思わず、「おはよう、頑張ってね」と声をかけましたが、相手は怪訝な表情です。そうですよね、選手はユニフォームと帽子を着用、私はただの普通のオバサンですから。
府中ピンクパンサーズができたのは、今から14年前。
学童野球(小学校)で男子に交じって野球をする女子が各チームに2,3人いるのですが、中学に入ると女子が活躍できるチームがなく、少し遠い三鷹Wさんに入るか、ソフトボール部のある私立中学を選ぶくらいしか選択肢がありませんでした。諦めて別のスポーツに転向する子が多かったと思います。そんな中、「野球が続けたい」「オール府中女子で知り合ったメンバーでチームを作りたい」と要望する選手たちがおり、娘たちの願いを叶えるべく、親たちが市役所や連盟に掛け合い、チーム名を考え、設立のために奔走した結果、できたのが府中ピンクパンサーズです。
初期の頃は半日練習で人数も少なく、公式大会に出られなかったのが、女子野球の注目度とともに選手が増えて、今では毎年20~30人が活動しています。娘の卒業とともに父母が入れ替わりますが、残って尽力する監督・コーチ・スタッフがいて途切れなく運営が続いています。
昨年は「城東四区」と言われる都大会で初優勝、今年はチーム初の運営大会となる「府中女子野球タウン杯」を開催することができました。学童少年野球大会も「少年・少女野球大会」と名称変更して頂き、時代の流れを感じます。
わが娘が野球をしていた頃、ユニフォーム姿で自転車に乗っていると、知らない人から声をかけてもらったり、挨拶されたりする経験があり、「まだ生徒だけど社会の一員」という自覚が芽生えていたように思います。
創設当初に行っていた「多摩川清掃」や「商工祭りのボランティア」などの社会活動への参加が、最近は試合優先でできなくなっているのが、OB父兄としては残念に感じています。ただいま15期生を絶賛募集中です。
2022.11.5 こしごえ