国史跡 武蔵府中熊野神社古墳展示館に初めて行きました。できてもう10年経つそうです。
古墳自体ができたのは約1350年前とのこと。正方形の1段目、2段目の上に丸いドーム状の墳丘が重なった「上円下方墳」で、全国で4基しか見つかっていないそうです。(その後、発見が続いているらしい)
ヘルメット着用、懐中電灯借用で入れる石室復元展示室(実物大模型)では、棺の大きさとドーム型天井が実感でき、ピラミッドの内部と似ているような気がします。
展示館自体がこだわりの建築物で、古墳と同じ高さ6メートルで、土台の正方形と同じ長さの立方体にドームを重ねて、半切りにした建物になっています。古墳が正確な数学的計算で作られていることを発見した現代人の驚きとリスペクトが詰まっており、中はシンプルかつ清潔です。
ではいったいどなたが祀られていた墓なのか?謎を解く鍵となるのは出土した鞘尻金具です。日本最古といわれる銅銭と同じ「七曜紋」が描かれているとのこと。古代中国の陰陽五行思想に基づき、太陽や月など7つの星を表現した模様だそうです。
方角が真北から少しズレていて磁北にあたる…と説明があり、風水を大切に考えて作られたことがわかります。
いつも素通りして、気にしなくてすみません。また寄らせていただきます。もしよろしければ、仕事移動途中にお手洗い貸して下さいm(_ _)m。
2022.7.30 こしごえ