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A様

関東地方、梅雨入りしました。
今年もあと半分です。

そして、実家から『らっきょうを漬けた!』との嬉しいお知らせが(笑)

さて、今回はご利用者様のA様のお話をちょいとしたいと思い。

A様との出会いは約4年前。
他事業所の前任のケアマネジャーが異動になるため私にお声がかかりました。
80代の女性。お一人暮らしで、親族とは疎遠状態。
困難事例とのことで最初は市役所、地域包括支援センターの職員、その他関係者を含めて事前の会議を行った上で支援が開始しました。
ドキドキからの支援開始です。

で、現在。
訪問診療の先生、薬剤師さん、看護師さん、ヘルパーさん、福祉用具屋さん、社会福祉協議会の職員さん、地域包括支援センターの職員さん、このチームの方々のお力添えもあり、当初問題だったこともだいぶ落ち着いて安定した生活を送っています。

A様から見て私は『今までで一番何もしてくれないマネージャーさん。』との事。
はい、そうです。専門の方にお繋ぎするのが私の役目なのであります。
本来の業務以外の事には原則手を出さないように努めているのです。そうです、努めているのです。

しかしA様、なかなかの策士であり、ケアマネジャー使いの名人でもあります。
駆け引きの末、気が付くと私はリモコンの電池を交換をしたり、その他ちょっとした雑用をやっているのです…。
「今日は特別ですよ!」と私が言うと「わかりました。」と満面の笑み。なんとも憎めないのであります。
今まで何回特別があったことか…。

数か月前にA様のご自宅のベランダで鳩が卵を温めていました。
「たまに来るのよ鳩。困るけど追い払うのはかわいそうでしょ。」とA様。優しいのです。
*調べたところ鳩は法律で守られている生き物であり、許可なく【傷つける・動かすことは禁止】されており、自分の敷地でも卵は捨ててはいけないみたいです。巣立つまで待つか、自治体に許可をとって駆除するか業者に依頼する等の対処が必要との事。
なるほどー。

今の時代、鳩も人間も生きるのに必死です。

訪問した際にはモニタリグというケアマネジャーが行う通常業務を終了して私は退室します。
挨拶をして扉を閉めて私が歩き出すと、必ずまた玄関扉を開けて顔を出して手を振って私を見送ってくれます。
必ずその流れがあるので、私は扉を閉めたら後方を見ながら牛歩します。
「ではまた来ます!」と頭を下げて訪問終了です。

最初はドキドキから支援開始しましたが、今では電池を交換したり鳩の話をしたりと…。

今回は当初の困難事例に位置付けられていた理由をあえて書いていませんが、現時点では困難事例ではないのでしょう。たぶん。
これからもA様が安心して生活を送れるよう出来る限り努力しようとは思っています。

今回は素敵なA様の紹介でした。

梅雨でジメジメ、急な雷雨が多くなってきましたが、キラキラした夏を目標に気持ちだけは明るくまいりましょう!(^^)!

ちなみに、
先日訪問した際にA様に言われるがままベランダを覗くと、そこには鳩と卵の姿がなく。
ホッ。

2021.6.19  たけむら

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